
僕のまーくん。
第19章 恋のLINE攻撃……
N side
櫻井先輩ん家の玄関で、1回入るのを
戸惑う僕。
……なんで自宅まで
着いてきちゃったかって?
……事の流れは遡る事10分前。
「……先輩。LINE毎日やめて
もらえますか?」
はっきり言わないと、この人には
伝わらないって……
僕は、単刀直入そう切り出した。
「なんで?ブロックされて
たんじゃないの?俺。」
……いや、ブロックしたのは
ついさっきなんだけど……
「……全部見てます」
「だよね……ハハッ
既読ついてたしね。」
…………………………。
「この際だから、はっきり
言いますね。」
僕は、櫻井先輩の目を
しっかり見て
「うん」
まーくん、ごめん。勝手に。
心の中でまーくんに1回謝って……
「先輩、僕まーくんの事が
ずっと好きで、今付き合ってます」
「……………………」
「だから……」
「……………………」
「もう、僕の事は……」
「諦めて下さいって?」
!?
先輩に、先を言われちゃった。
「まあ、はい……」
曖昧に返事をしてしまう、僕。
……こんなシチュエーション
慣れてるはずもなく。
どんな断り方していいか
分かんないんだもん。
しかも、同性相手にって……
なかなかないよ?
なんて思ってたら、
「にの、俺んち
すぐそこなんだけど、ちょっと
寄ってかない?」
唐突に、先輩が切り出した。
えっ?!家?
いやっ、それは……無理……
「諦めるから!」
「はっ!?」
何言ってんの?この人……
