僕のまーくん。
第23章 潤くんの誕生日
N side
櫻井先輩とは、まーくんの深い深い
僕への愛のおかげで←のろけ?
僕はあれから、部活を見るために
まーくんに着いて行ってバッタリ
会う事があっても先輩と
普通に話が出来るようになっていた。
何を話してるかって?
会話の内容は、決まって潤くんの話題だ。
僕から、先輩に敢えて振るようにしている。
先輩は、潤くんに関しては何故かいつも
慌てながら、ワタワタしながら話すから
僕は、それが可笑しくて、ついそんな
先輩をいじってしまう。
……僕に、あんな事したお返しだよ!
べぇ!
潤くんは、先輩と海の日以来多分、
関わりはないはずだ。
部活に来てる潤くんはテニス部で
コートは校庭の反対側になるし、
サッカー部のキャプテンの先輩は
校庭のグラウンドで、ボールを
追いかけてるんだし。
これといった、接点はないはず。
…でも…ふたり。
くっついちゃえば、
面白いのに!
な~んて。
実際、そうなったらなったで一番
驚きそうな僕なんだけど。
潤くんは、先輩の顔が好みって
言ってたから、なんかのきっかけで
ふたりが、くっついちゃう事も
有り得そう!
……ふたりとも、綺麗な顔してるし
お似合いじゃないかな?
想像しながら、ニヤつく僕。
気付いたら、下からコート上で
こっちに向かってヒラヒラ手を
振ってるまーくんが、見えた。
慌てて、僕も振り返した。
……カッコいいな。
僕のまーくん。