僕のまーくん。
第25章 サプライズ計画
N side
あくる日の午前中。
目が覚めて、リビングに降りて
行ったら、母さんの姿もなくて。
テーブルの上に
1枚の置き手紙が置いてあった。
【かずへ
母さん、今日はお友達とコンサートに
行ってきます。帰りは、遅くなりそう
です。ご飯冷蔵庫のチンして食べてね。
行ってきます。】
……この前言ってたアレか。
まぁ、母さんがいない方が
ゆっくり家を占領出来るから
いいんだけどね~
……まーくん、今日何してるかな?
スマホを片手にピピッと操作して
スタンプを一個送った
【何してる?】
青い妖精のキャラクターが
ドア越しにチラッと覗いてる
まだ、まーくん部活だっけ……
送った後から、そっか、
ってなった。
……ゲームしよっ。
冷蔵庫に行って、ペットボトルの
お茶を持ってきて注いだ。
ご飯……今いいや。
お茶を飲みながら、ソファーに
座ってゲームを始めた。
スマホを、チラッと見ても
変化はない。
まーくん、部活何時に終わるかな?
返信……とりあえず待っとこ。
夢中になって時計も見ないで、
ゲームに集中しすぎちゃって。
ふと、スマホに目を向けた。
緑色に点灯しているのが見えて
慌てて、スマホを確認した。
いつの間にきてた?
集中しすぎだろ……自分に突っ込む
【部活終わったよ~❤】
まーくん!
ごめん!30分も前にきてるじゃん!
えっと、
【今日何してる?】
送信っと。
すぐに既読がついた。
【宿題……しなきゃかなぁ】
って、まーくん真面目か。
まだ10日あるし。
【会わない?】
送信っと。
【会いたい❤】
ムフフ……そうこなくっちゃ!
【今から家来てよ】
はいっ。送信っと。