
僕のまーくん。
第27章 潤くんと櫻井先輩の関係
まーくんも、どうしようかって
顔しながら僕を見た。
A「行ってどうするの?」
N「聞くのよ」
A「いやぁ……行けないよ」
N 「真相を確かめたくない?
親友でしょ?まーくん」
A「そうだけど……あんなもん
見ちゃったら……」
N「僕も潤くんに聞きたいもん」
A「じゃあ、もう一回行ってみる?」
N「うん、行こっ」
まーくんが、止まった?って
鼻をこっちに向けて聞くから、
親指立てて、大丈夫!って
言ってあげながら
まーくんの手を引っ張ってあげた。
行って会ったら、直接ストレートに
聞いていいのかな?
でも、潤くんは自分から暴露して
きたんだから。それは、いいかも。
問題は、あの人だよなぁ~
櫻井先輩。
本当に、どうしちゃったのよ?
僕が言うのもなんだけど……ついこの間
まで、僕に向いてた矢印がいつの間に
潤くんに、向かっていったんだろう?
まぁ、僕を好きになるくらいだから
男同士でも全然いい人だったんだろうな。
潤くんが、幸せならいいんだけど。
サプライズ……したかったなぁ。
トコトコ歩きながら、テニス部の部室の
近くまできた。
A「ねぇ?もしかして、あの続き……
まだ、お楽しみ中だったらどうする?」
!!
まーくんの言葉に僕も、確かに……
そんな、現場に生で出くわしたら
二度と二人の顔見れなくなりそう。
そんな事を考えていたら、
部室の扉がガチャっと開いて。
中から、本当にあの二人が一緒に
出てきたのが見えた。
思わず、まーくんの腕を引っ張って
物影に隠れた。
