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僕のまーくん。

第29章 ついに……





ベッドの上で、しばらくまーくんに
抱きしめられてて。
髪や頬っぺたをずっと優しく撫でて
くれてるから、気持ち良くなって
段々眠くなってきた。




A「かずくん……僕先にお風呂
 借りるね?一緒に行く?」



N「んっ……」



夢見心地で小さく返事をしたけど
気だるくて、まだこっから 
動きたくない。



A「かずくん……大丈夫?
 ちょっと寝てな?」



まーくんの優しい声と暖かい
僕を撫でる手に、すぅっと、
そのまま眠りに落ちた。









次に目が覚めて気付いた時は、
外がもう暗くなってて、いつの間にか
洋服も着てて。
いや、正確に言えばまーくんが
あれから着せてくれたんだな……



にっこり笑って、こっちを見てる
まーくんと目が合った。



A「起きたね。かずくん。
 大丈夫?腰とか痛くない?」




まーくんに言われて、身体を
起こそうとしたらズンッって
腰に鈍い痛みが走った。



N「あっ、痛っう!」



A「やっぱり!あぁ……ごめんね。」




まーくんが、腰をスリスリと
擦ってくれながら、無理させちゃったね
って謝っていた。



N「違う!まーくん。
 謝んないで」


  
A「んっ?」



N「ねぇまーくん。僕……
 本当に幸せ……今」



そう言ってまーくんの唇に
もう一度キスをした。



そのキスにまーくんも、すぐに
応えてくれながら、



A「僕だって。一緒……かずくんの
 全部をもらったし。キスしたら
 またこのまま押し倒したく
 なっちゃうよ……」



フフフッって二人で笑い合う。



まーくんが、今までよりも
もっと近く感じた。
ずっとずっと、まーくんに
触れていたい。



優しい声と顔も。
まーくんのお風呂上がりのいい匂いも。
全部全部大好き。




一つになれて分かった事。



今までよりも、もっとまーくんを
好きになった。


好きになりすぎて、離れたくない
気持ちが大きくなった。

  








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