僕のまーくん。
第6章 まーくんの行動
Aside
放課後、部活の時間がきた。
いつもなら、ダッシュで一番乗りに体育館に向かってるはずなんだけど‥……‥……はぁ‥……
今日は、朝からかずくんとの件で僕はまだモヤモヤしている心を整理仕切れないでいたから‥……
ノロノロと支度しながら、体育館に向かった。
‥……‥……かずくん、登校した時は
「部活、終わるの待っててもいい?」
って聞いてくれたけど‥……‥……多分あのあとのアレで、僕には会いたくないかもしれない。
だから、僕もどういう顔していいかまだ分からなかったからかずくんが、帰っていなかったら、いいやって思う事にした。
キュッ、キュッ!ダムダム!
僕は、体育館に挨拶しながら入った。
少し慣らそうかなと思い、ボールをドリブルしながら、いつものあの場所をふと、見上げた。
かずくん‥……‥……居た。
来てくれてたんだ‼‼
そう思った瞬間、上にいたかずくんとバチッと目が合った。
‼‼
僕は、瞬間、かずくんから目を逸らした。
やっぱり、まだどうしていいか分からなかったんだ。ごめんね。かずくん‥……僕が悪いんだよぉ
また、もう一度上を見ると、そこにはかずくんの姿はなかった。
かずくんにあんな態度をとってしまったのは今までなかったと思う。
小さな可愛いケンカはたくさんしてきた。
幼なじみなんて、そんなもんだ。ケンカはしても、すぐにまた、仲直り出来て‥……
でも、今日のは今までの可愛い幼なじみとしてのケンカとは違う。
僕が感情で動いちゃったせいで、たった今した行動も、かずくんに嫌な想いさせちゃったのかもしれない‥……かずくん、ごめんね。
せっかく、かずくんは朝の約束通り来てくれてのに‥……‥……
嬉しかったのに、僕は咄嗟に目を逸らしてしまった自分に嫌気がさした。
かずくん‥……ごめんね。