僕のまーくん。
第6章 まーくんの行動
かずくんのことを考えながら家に帰ってきた。
あの後、どうしても気になってかずくんの家まで行こうかなって思ったけど、やっぱりモヤモヤと自分の気持ちに整理がつかず、そのままいつの間にか寝てしまい次の日の朝になってしまった。
かずくん……いつも通り迎えに行きたいけど…
今朝は、あのまま別れたかずくんを迎えに行く勇気がなかったんだ…我ながら情けなく思う…男のくせに…なんて自分で思いながらトボトボとかずくんちとは、反対方向の学校へ向かった。
昼休み…ずっと気になってしまってる自分にだんだんイライラしてきて、思い切ってかずくんの一年生の教室にやってきたんだ。
休み時間だし、みんなそれぞれザワザワしている。
キョロキョロ廊下側から、中を見ていたらふいに背後から声をかけられた。
「相葉先輩?」
ん?誰だっけ?かずくんの……友達?
やけに濃い顔のイケメン君!
「僕の事知ってるの?」
「はい。にのの幼なじみの相葉先輩ですよね?」
ってにっこりそのイケメン君は笑って言った。
「にの?ってかずくんのこと?」
「はい!にのは…今日休んでますよ」
……………………休み?
「な、何で?風邪?」
濃い顔のかずくんの友達は、
「どうなんですかね?昨日にの、相葉先輩と帰るってご機嫌だったんですけど……昨日は放課後体調悪そうでした?」
って逆にまた、聞き返された。
あげくに、
「にのと相葉先輩って、どのくらい仲いいんですか?にの、いっつも相葉先輩の話してくれますよ。だから、オレも初めて喋る感じがしないっつうか……すみません。オレ、松本潤って言います❗」
なんて事を言われ自己紹介までサラッと聞いた。
「……松本くん。かずくんがいつもお世話になってます……フフフッよろしくね。」
「……ちなみに、かずくん僕の事はなんて……」
一瞬間があってから、松本くんは僕にこう言った。
「にの、相葉先輩のことは、《僕の一番大事な幼なじみって》いつも言ってますよ。」
って。
そんなこと聞いたら、かずくんに無性に会いたくなってきちゃったよ。
「……そっか。うん。わかった。ありがとう、松本くん!かずくんち、今日寄ってみるよ」
そう言うと松本くんは、にっこり笑って
「よろしくお願いします」