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僕のまーくん。

第31章 潤くんの誕生日と花火大会



僕は大丈夫だけど。


まーくんが!


まーくんが変な目で見られちゃうのが
嫌だった。


僕は、大概平気。
人から何て言われようが、まーくんが
ついていてくれるなら大丈夫。
そんな、柔じゃないよ。


でも、僕との事で噂になっちゃえば
バスケで目立つエースのまーくんだから。
すぐに、広まっちゃって迷惑かけちゃう
かもしれないよね?


それが、一番やだ。


怖い。


A「かずくん……ごめんね?」


まーくんが心配そうに僕を
覗きこむ。


N「僕……まーくんがちゃんと
 断ってくれて、僕との事も
 言ってくれたの嬉しかった。

 ……でも、もしそれでまーくんに
 迷惑かけちゃったら……って
 思ったら一番やだ。
 ……怖い」


A「僕は全然大丈夫だよ?むしろ、
 それが原因で、かずくんに何か
 あるような事があれば、僕は
 許さない。

 女子だろうが、誰だろうが、
 かずくんを傷付ける奴がいたら、
 必ずそいつらから、かずくん守るからね」

  
まーくんが、真面目な顔して僕に
伝えてくれた。


素直に嬉しい。


あの泣いてた子には悪いけど……


まーくんだけは、僕も渡せない。


A「帰ろう?かずくん」

ポンポンって優しく頭を撫でられた。

N「うん。」


まーくんがそう言っていつもの
お日様みたいな笑顔を向けてくれたから
ちょっと、安心した。


まーくんは本当にもてるから。


こんな事きっと今からもあるはず。


だけど、僕は何があってもまーくんだけは
自分の手から離す事は絶対しない。


可愛い女子達、相手に負けないくらいの
まーくんを想う気持ちだけは、
自信があるから。


……でも、やっぱり学校始まるのが
ちょっぴり嫌だなぁなんて思ってしまった。


僕らだけの日常がなんか変わっちゃいそうで……


夏休み。


残りわずか。


潤くんの誕生日の日も近いし。

花火大会もあるし。


まーくんとは、たくさん、この年の
思い出は数え切れないくらい
たくさん作っておきたい。
僕とまーくんと二人の思い出を。











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