
僕のまーくん。
第32章 ライバル出現!?
Nside
今日から新学期……
憂鬱だなぁ
まだ暑いし、朝から蝉がうるさいし!
久しぶりの朝早起きにまだ身体が
ついてけない。
朝食を食べながら、ボーっとしてたら
母さんが
「さっさと食べて準備しなさい!」
ってさ。
分かってますよ。
高一ですよ。わたし。
「まーくん、来る時間よ!」
その一言で、バッと目が覚めた感じがした。
言ってたら、ピンポーンってチャイムが
鳴って。
A「おはよーかずくん♪」
N「まーくん、おはよー♪待ってて」
ルンルンでまーくんに返事をした。
制服姿のまーくんは久しぶり♡
やっぱり、カッコいい。
急いで歯磨きしてバタバタと2階にカバンを
取りに行って、玄関まで猛ダッシュ!
クスクス笑ってるまーくんが、相変わらず
太陽みたいな眩しいくらいの笑顔を僕に
向けて、
A「かずくん、転んじゃうよ!クフフ」
優しく言ってくれた。
学校まで、手繋いで行く訳にはいかないか。
そりゃそうだ。
夏休みの、余りにも甘い時間を過ごしていた
僕は、まーくんとの距離が分からなくなってた。
誰がいてもお構い無しに、振る舞いそうで……
ヤバい。
今日から気をつけなきゃだ。
知ってるのは、潤くんと櫻井先輩。
……あっ!
あと、バスケを見に来ててまーくんに告白
してたあの女子だ。
あぁ、嫌なこと朝から思い出しちゃった。
なぁんて事考えてたら、隣のまーくんが
じぃっと僕を見てる事に気が付いた。
N「何?まーくん」
A「んっ?うん。かずくんやっぱり
可愛いなぁって♡」
N「ブッ」
A「いや、マジだよぉ!今日からまた学校
だからさ。僕、心配だよ……かずくん
可愛すぎるから……」
真剣な顔して変な事言うまーくんに
僕は思わず吹き出してしまった。
それを言うなら、まーくんの方が絶対心配だわ。
カッコいいし。もてるし。
学年違うから、年がら年中見張ってられないし。
A「浮気はなしだよ」
N「はぁ?まーくんこそね!」
朝からバカップル全開の僕らだね……
だって、まーくんが好き過ぎて仕方ない
んだもんねぇ~
