
僕のまーくん。
第32章 ライバル出現!?
J「え?いるよ。夏休み中に出来た♡」
潤くんは、ニッコリ笑いながら空気も読まずに
その女子に、キッパリ言い放った。
……。
「ふ~ん、そうなんだぁ。あっそう……」
ニッコリ笑ってる潤くんとは正反対に。
すっかり沈んじゃった、この子に掛ける言葉は
何にもみつかんなくて。
あ~あ。
行っちゃった。
J「あ~朝からダルっ~」
…………。
腹黒潤くん。
出たッ!
N「ねぇ、潤くん。あの人潤くんの事絶対
好きだったよね?なんであんな言いか……」
僕が言い終わらないうちに、
J「本当の事だし。」
潤くんが、遮った。
J「思わせ振りな態度取りたくないし~
勘違いさせるのも、余計可哀想じゃん?」
…………。
まぁ、確かに。
潤くんの言う通りかもね。
まーくんだって、そう言えば
告白してきた女子にちゃんと断って
僕らの事まで隠す事しなくてもいいって
姿勢だった。
嬉しかったけど。
櫻井先輩も、嬉しいかもね♡
今度教えてあげよっ♪
僕が、そんな事思いながら潤くんの方に
体ごと向いて、頬杖ついてニヤニヤしてたらさ。
J「ニノ……お前さ。夏休み中にも言ったけど
色々気を付けろよ?」
急に潤くんが、おでこを軽くペチンと
弾いてきたから。
N「何をよ?」
ムゥって、頬っぺた膨らましながら
潤くんに聞き返したら、やっぱり
意味不明な事言われた。
J「だから、そんな顔色んな奴に見せんな
って事!」
?
何が言いたいんだよ?
J「可愛すぎるからだよ!」
潤くんが、真面目な顔してまた
この前と同じセリフを言うもんだから、
思わず
N「はぁぁ!?」
ってオーバーリアクションしちゃったじゃない。
可愛い、可愛いって
本当なんなのよ?
N「……僕、男だけど?」
潤くんをジトっと睨む。
それでも潤くんは、気にせず続ける。
J「二学期。相葉先輩にニノよろしく
って頼まれてっし!」
なんて言ってる始末。
……もう、知らない。
勝手に言ってなさい。
なんて、やり取りをちょっと離れた所から
見てる奴がいたなんてこの時はまだ、
全然気付かなかったんだ……
潤くんの予感。
忠告?
ちゃんと聞いてれば良かったって
後悔する事なんか、この時の僕は
まだ知らなかった。
