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僕のまーくん。

第32章 ライバル出現!?



潤くんとは、一学期中は前後の席に
座っていたけど、今日でもうお別れだ。

多分。

席替えするから、40人もいるクラスで
又近くになるの確率は少ないだろうしね。

あ~あ。
何かと、潤くんが近くにいてくれて
楽だったんだけどなぁ……

先生が入ってきて、朝の挨拶を済ませて

「はい、席替えするぞぉ」

その先生の言葉にみんな、ワイワイガヤガヤ……

くじ引きが前の席から回された。

ぐるぐるかき混ぜた中から、くじを1枚引いて
後ろの席の潤くんに「はい」って渡す。

J「ニノの隣になれますように」

ニヤニヤしながら潤くんも1枚引いた。

N「絶対ムリよ」

J「だなぁ」

言いながら、四つ折りにしてあるくじを
開いた。

「40」番。

一番最後の番号だ。
う~ん、どこ?
先生が黒板に張り付けた紙を確認する。

あっ!やったぁ!
一番窓際の後ろの席じゃん!
超、神席♪♪

N「やった♪」

思わず声に出ちゃった。
あっ、潤くんは?
って思ってたら、後ろから

J「いょっしゃ!」

って凄い大声で喜んでる潤くんが
振り返ったら見えた。

N「何?潤くんどこよ?」

J「ニノは?!どこだよ。せーので
 見せようぜ!せーのっ……」

バッと二人とも、お互いの顔の前に
つき出した。

J「おっ!?」

N「えっ?あっ!?」

二人で一緒のタイミングで黒板を見て
同じ瞬間にお互いの数字を確認したみたい。

J「超、神席っ!ニノすげぇ!
 オレその隣!!」

N「マジだわ!スゴい、やった!」

潤くん、今学期はお隣さんになった。
良かった~
色々、またお世話になりま~す。

ガタガタと、それぞれ机と椅子を持って
番号の所へ移動する。

「いやぁ、最っ悪~」

だの

「よろしく~」

だの

「マジかぁ~」

だのみんな、ワイワイうるさい。

一番窓際の後ろに僕は、机と椅子を
セットした。

潤くんもよいしょって言いながら、
僕の隣にやってきた。

これからはお隣同士。
想像してなんだか楽しそうって思いながら
潤くんの方を見たら、

N「ニノ、よろしく~」

って濃い顔が更にニヤっと笑ってて
濃く見えた。

僕の前は……っと

男子だわ。

……えっと、誰だっけ?

後ろ姿だし、僕はまだクラスのみんなを
話さない奴は、特に覚えてないから
名前も顔もまだ分からなかった。


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