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僕のまーくん。

第33章 勘違い?




朝からキラキラ眩しすぎるくらいの
爽やかな笑顔のまーくんに。


N「おはよー、まーくん」


って小さな声で返事した。


A「かずくん…アレ?なんかきつそう?」


心配顔のまーくんに覗き込まれて。


N「大丈夫。ちょっと喉痛いだけ……」

あわてて否定したら

A「ごめんねぇ。かずくん、僕のせいだよぉ」


まーくんが、玄関口で僕を引き寄せるように
して、頭をよしよしってしてくれた。


……ちょっと、まーくん。

こんなとこで。

って思ってたら後ろから、


「あらあら、お早う。まーくん、あなたは
 関係ないわよぉ。
 この子が夜中冷房、つけっぱなしにでもしちゃっ
 てたんじゃないかしら」


……………………。


A「あっ、おばちゃん……あの、えっとぉ
 かずくん、休まなくていいですか?」

まーくんがパッと僕を離して
母さんの言葉に
焦せ焦せしながら
僕の事を気にしてくれていた。


……冷房つけっぱなしは、夕べじゃなくて


まーくんちで昼間してた時につけっぱなし
になっちゃってたんですよ!


……………………。

口が割けても親にこんな事言えるわけ
ないけど……

母さんを見ると

「大丈夫?かず……どうしても
 しんどい時は保健室借りなさい。
 じゃあ、まーくんよろしくお願い
 しますね。」


A「はい、じゃあ行ってきまーす」


まーくんが行ってきますの挨拶をして
家を出た。


A「本当に大丈夫?かずくん……」


N「うん、ヤバくなったら保健室で
 寝てるよ」


俯いて歩く僕に、ピタッと寄り添う
ように歩くまーくん。
歩く速度も合わせてくれる優しいまーくん。


ケホッ、ケホッケホッ……


咳をする僕に、

A「あっ、待って。かずくんほらこれしてな?」


ガサゴソとまーくんは鞄の中から
新しいマスクを取り出してくれた。


N「ありがとう、まーくん。」


甲斐甲斐しく僕のお世話をしてくれる
まーくんは、昔から変わらない。


小さい頃から、当たり前のような
対応をしてくれるまーくんに、
当たり前のように甘える僕。

昨日のアレが原因だって言えば何だけど。

もうちょっと、まーくんに色々甘えたいって
……やっぱり身体が弱ってるせいもあるからか。

朝からこんな事考えながら、通学してる
僕は本当にまーくん病だ。





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