
僕のまーくん。
第33章 勘違い?
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夢の中で
まーくんが僕の頭を優しく撫でてる
……
頬っぺたに、冷やりとした手の感触が
……気持ちいい……
まーくん……
唇にまーくんの唇の感触がする……
まーくん……
冷たくて気持ちのいい手と、唇の感触に
夢の中の僕はまーくんにもっとして欲しくて……
でも、身体がだるくて
思うようには動かない……んだ……
頬っぺたにかかる、まーくんの髪が
ちょっとくずぐったい……よ
ぅ……ん……
ガラガラガラ……
まーくん……出て行ったの?
……………………………………ケホッ……ケホッゴホッ!
自分の咳込むので、パッと目が覚めた。
まーくん……?
シーンとしてる保健室に。
まーくんの姿はなかった。
授業行っちゃったんだね。
ってか、今何時間目?
頭がまだ、痛い……
ボーッとしてる頭に手をやって。
ポケットの中のスマホを取り出して見た。
ラインを開いたら、まーくんから
さっき送ったって言ってた、大丈夫?の
ラインと、保健室から出て行った後の
まーくんから、「又後から来るね」の
メッセージが入っていた。
…………もう、お昼ご飯の前?
先生も、まだみたいだ。
ちょっと寝たつもりが、結構深い眠りに
ついていた。
夢の中のまーくんの手が冷たくて
妙にリアルに気持ち良かった……
触れるみたいなキスも……
……ん?
まーくんの手って……
あんなに、冷んやりしてるっけ?
まーくんの手は、体温高いからいっつも
温かいよ…………ね?
夢の中だったからかな?
…………。
誰かガラガラガラって……
目が覚める前に、聞いたあの扉を
閉める音は?
まーくんが出て行った時の音?
ちゃんと覚醒する前に夢だったのか、
現実の感覚だったのか……
……分かんない。
夢だった……んだよね?
