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僕のまーくん。

第33章 勘違い?



Nside


まーくんが言う、あいつって誰なんだろう……


頭痛がする中で、あんまり考えたくない。

仮にそいつが、まーくんの言う「あいつ」でも
僕の机に、あのメモを入れた奴とは
限らない。


「いつも見てます」


のメッセージの一言をまーくんが聞いて。


まーくんからしたら、日頃気になってた
つけられてる「あいつ」と重なったんだ
と思うけど……

 
あのメモは単にイタズラかもしれないし。


「つけられてる」ってのは、ちょっと
分かんないけど。


登下校は、ほぼ、まーくんと一緒だし。

僕も……男だからね?

か弱き乙女ではないんだからさ。

まぁ……

まーくんが「守るよ」ってさっきの言葉は素直に
嬉しいけどさ。

一体、まーくんが言う「あいつ」は
どんな奴なんだろ?


……。



あとさ。


まーくんには、言えなかった。
さっきの夢か現実かよく分からない出来事。


……あれは。


やっぱりまーくんの手じゃなかった。

確信したんだ。

さっきまーくんが、僕の頬っぺたに
くっ付けた手が……温かいあの感触が。

あれが、まーくんなんだって。


……だから、あれは。


やっぱり違う手だった。








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