
僕のまーくん。
第33章 勘違い?
A「かずくん……今は何にも考えないで休みな」
まーくんの温かい優しい優しい笑顔が
すぐ近くにあって、心の底から安心出来る。
A「ちょっと寝たら嫌な事も忘れられるよ?」
N「ありがと……まーくん……ケホッケホッ……」
お弁当箱を片付けながら、
まーくんが
A「放課後、また迎えに来るね?待っててね」
って言って。
おでこにチュッってしてくれた。
ホワホワする脳内で、まーくんの事だけ
考えようって思った。
保健室から出ていこうとするまーくんに
N「まーくん大好き」
誰もいないし、見てないから
ストレートに口にした。
振り返ってまーくんがカーテンに手を
掛けながら、
A「僕も!」
って大好きな声と顔で言ってくれた。
嬉しい!
A「後でね。おやすみ。かずくん」
バイバイして、まーくんは行っちゃった。
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しばらく、布団の中でボーッとしていたら
先生が帰ってきた音がした。
寝たふりしながら、目を閉じていてら
そぉっと静かにカーテンを
開ける音が聞こえた。
僕の様子を確かめたんだろう。
また、ゆっくり閉められて。
その時、ブルッとスマホが鳴った。
片手で操作すると
潤くんからのLINEだった。
……えっ?
【綾野、保健室行ったってよ】
一言、目に入った。
……ケホッケホッ……
……じゃあ、何?
「保健室の怪」
「あれ」は。
あの綾野くんだったの……?
