テキストサイズ

僕のまーくん。

第33章 勘違い?



キモい!キモい!キモい!キモいッ!


投げた紙切れを見て、
頭の中が、軽くパニックになってる。
  

昨日、机に入ってた四つ折りの小さな
白い紙切れ。

……あれと、一緒……だよね?

もう! 

なんなんだよぉ……

しかも、何で自分の鞄に入ってるわけ?
絶対、誰かが入れたんだよね? 
じゃなきゃ、こんな身に覚えのないものが
勝手に入るわけないし。


イタズラにしても……
二度目は、この一言からしても 
故意でやってるのが分かる。

 
まーくんのこと言ってるの?


……やだ。


本当にキモいし……


学校、休んで良かったかも。
行っても、周りが気になって
仕方なかったかも。


まーくんに話そうかな。
あんまり、こんなワケわからない物の
話なんかしたくないんだけどなぁ……

昨日も、つけられてる「あいつかも」って
まーくん異常に心配して気にしてくれてたし。

でも、黙ってんのもなんかなぁ。
あとから、LINEしとこっかな。


誰がこんな…………

考えても心当たりないし。

まーくんの「あいつ」も、まーくんの
勘違いかもしれないしね?

たださ。

机に入ってたやつだけなら、イタズラか?
って思うし、間違いだった?とかも
思ってたけど……
隣の席の潤くんにだった? 

とかさ。


でも!


これはさ……


絶対、絶対、僕にだよね?

僕の鞄に入れてあったわけだし。  

潤くんは、気付かなかったんだよね?
多分……

こいつを、

いつ入れたんだろう……?

誰が?

なんの目的で……?


考えれば、考えるほど
小さい白い紙切れに。
気持ちが悪くて……
すっかり、ゲームもやる気を
失ってしまった。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ