
僕のまーくん。
第33章 勘違い?
チラリと、その紙切れに目をやって
拾い上げた。
意味もないのに、くんくん匂いも嗅いでみる。
……うん。
無臭だね……
じゃなくて!
この筆跡と、インクの具合からして
やっぱ同一人物だろうね……
本当にキモいんだけど。
ある意味、イジメだわ。
どうしたいのよ。
なんか、ちょっとキモいってのもなんだけど
勝手にされるがままにヤられちゃってる
のになんか、段々腹が立ってきた。
やられっぱなしは、男じゃない!
明日から、周りを要注意して犯人を
探してやる!
ベッドの上で気合いを入れた僕。
……やっぱ、まーくんには一応言っとこう。
なんかあった時ね……
まーくんも、紙切れの事は昨日言ったから
知ってるわけだし。
「保健室の怪」は。
……言ってないから。
なんか、よく分からない事だったしさ……
まーくんに、必要以外に心配させたくない
ってのもあったからさ。
……あ~なんか。
二学期始まったばっかなのにさぁ
色々面倒な事に巻き込まれちゃいそうで……
面倒くさいの、大嫌いな僕は。
うんざりだよ……
とにかく、これ以上相手を調子づかせない
ように、早めにこいつを見つけなきゃだ!
