
僕のまーくん。
第34章 本当に誰なの?
Nside
次の日。
まーくんがいつも通りに迎えに来てくれた。
A「かずく~ん、おはよ~
元気になって良かった!本当に
ごめんねぇ」
まーくんが手を合わせて謝ってくれた。
N「もう、平気!
……ってか、まーくん
謝んないでよ?」
あの日のエアコンが効いた部屋に
まーくんと、ベッドの上で寝ていた
風景が頭に浮かんだ。
まーくんも、同じ場面が浮かんだ
のかな?
悪そうに、こっちを見てる
イケメンまーくんに。
通学中、急に甘えたくなった。
……だってさ、だってさ。
昨日の鞄の中の紙切れの事もあって……
やっぱ、正直。
不安なんだもん。
N「ねぇ、まーくん……」
A「ん?」
N「チューしたいな?」
まーくんが好きな小首をちょん、で
まーくんを見上げた。
A「ぶっ!」
絵に書いたようにまーくんが吹き出した。
N「……ダメ?」
A「んもうっ!!可愛い!可愛い!
かずく~ん♡」
ほっぺを両手で包まれて、ぷにぷにと
まーくんにされる僕。
自分でチューしてなんて言っておきながら、
まーくんからのそれは、
恥ずかしかった。
N「ちょっ……痛い、まーくん」
クスクス笑いながらまーくんも
A「ごめん、ごめん!でも、ここじゃ
出来ないよ~」
まーくんが本当に困った顔して笑ってる。
……まあね。
こんな、人が通ってる場所でしてたらさ。
そりゃ、おかしな話だわ。
だけどね。
まーくんに昨日、1日会ってなかったし
変な事は続くし。
身体、弱ってたし……さ。
まーくんに甘えたくなっちゃったのよ。
N「フフッうそぴょーん」
おどけて見せて、まーくんに気を
使わせないようにした。
でも、まーくんは。
やっぱり、優しいんだよなぁ。
僕を安心させてくれる一言をくれる
んだから。
A「かずくん大好きだよ♡心配してた。
本当に……昼休みゆっくり話そ?」
温かいまーくんのスマイルに朝から
癒されながら、
N「昼休み会えるの?やったぁ」
無邪気に喜びながら、まーくんに
笑い返した。
側にいてくれるだけで本当に安心
出来るんだよ。
その後は歩きながら、まーくんに昨日の話をした。
