
僕のまーくん。
第34章 本当に誰なの?
A「誰の仕業なんだろ……マジムカつく
見つけたらマジ容赦しない!」
まーくんの口から珍しく物騒な言葉が
飛びだした。
滅多なことでは、怒りを表に出すことの
ないまーくん。
でも、僕に降りかかる事は
昔から別なんだ。
目の色変わるくらいに、僕の為に
怒ってくれるし、解決に導いてくれる
為に一生懸命のまーくんが出てくるの。
……今回はさ。
まだ、誰とも分からない奴からの
嫌がらせ?なのか……
わかんないけど。
周りをキョロキョロ見渡しながら
A「あいつかな……僕とかずくんの
事を言ってんのかな?」
紙切れに書いてあった
【男を恋愛対象として見れますか?】
って。
あの一言をまーくんは
「あいつ」の仕業かなって考えたんだ。
そんなに、僕らをいつも付け回して
んの?
何なの?
そいつ。
A「かずくん、又変なの入ってたりしたら
すぐに教えて。ね?」
まーくんが心配そうに言うから
N「ありがと。まーくん。でも
僕もなんか腹立ってきて
誰なのか突き詰めようって
思ってるから」
力強く、まーくんに宣言して
みせたんたけど。
A「危ない事に巻き込まれないようにね」
恋人兼、保護者のまーくんは
心底心配そうな顔で、僕に言った。
N「大丈夫!まーくん。僕も男だからね」
ピースサインで、ニッコリ笑って
みせたけど。
A「男は分かってるけど、その前に
僕の大事な恋人なんだから!心配
なんだよぉ」
そんな嬉しい、ちょっと恥ずかしい
セリフをスラスラ普通に言っちゃう
まーくんに僕はもう一度、
N「大丈夫だよ!なんかある時は
必ずまーくんに言うから」
って。
まーくんを安心させるために、
精一杯気持ちを込めて言った。
そんな話をしてるうちに、
学校について、
まーくんに「またね」
って靴箱の所でバイバイした。
