僕のまーくん。
第7章 まーくんの部屋で
Aside
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かずくん……寝てる……
僕のベッドで制服を着てる可愛い天使が寝てる……
部活が終わって急いで帰ってきた僕は。
今、目の前にいる可愛い天使に釘付けだ!
かずくん…………
会いたかったよ~❤❤
制服を着てる天使の顔に、自分の顔を近づける。
至近距離で見る、可愛いすぎる制服を着てスヤスヤ寝てるかずくんの寝顔にキュンキュン❤してしまう。
かずくんの柔らかい前髪がサラッと目に少しずつかかっているのを僕は、右手でそっと撫でた。
かずくん、起きないね……
ずっと眺めていたい寝顔を見つめながら僕は三日前にしたキスを思い出す。
口許に目がいっちゃう。
かずくんの可愛い唇が、僕を誘ってるみたいだ。
僕たちが、付き合うことになったあの日から僕は、自分にものすごいブレーキをかけていたんだ。
だって、テスト期間だったし……
かずくんには、初めてのテストだったから邪魔はしたくなかった。
三日間…………長かった。
よく、我慢したよね。僕。
可愛いかずくんと登下校中、ずっと心の中ではソワソワしてたんだ。
あんな、キスしたあとだったしかずくんに触れないのもモヤモヤしてたんだ。
それが、ようやく勉強からも解放されてやっとゆっくりかずくんと会えるんだから……
僕の部屋で待っててくれる、かずくんに少しでも早く会いたくて帰ってきたら…………
こんな可愛い天使に会ってしまった。
かずくん…………
ずっとずっとずっと好きだったかずくん。
いつからか幼なじみとしての感情ではなくなってた。
気付いたこの気持ちは、かずくんの側にずっといたいって感情だった。
そんなの、叶うはずないし言えるはずないって思ってたけど……
ふと、机の上の写真立てに目を向けた。
この写真を撮った日。
僕はこっそり強く誓ったんだ。
かずくんを守りたいって。側にいたいって。
あの日のかずくんに、直接言ったけど……
そんな、感情が含まれてた言葉……っていうのはかずくんは気付いてなかったはずなんだ。幼なかったしね。お兄ちゃんみたいな存在としての言葉ってかずくんは受け止めてたはずだ。