
僕のまーくん。
第34章 本当に誰なの?
N「あのね?
まーくん達、有名人ですよね?
って綾野くんが言うから、僕もそれには
驚いたけど、嬉しくなっちゃって。」
かずくんが、僕の顔色を伺うように
チラッと覗きこむ。
……。
ううっ……その顔も可愛いから。
モヤモヤしながら、耳を傾けてる僕は
そんな顔を他の誰かにも見せてんの?
……なんて。
嫌な考えに支配されちゃいそう。
一生懸命、話してるかずくんの口から
衝撃的な言葉が出た。
N「……今度紹介するね?って言っちゃった。」
……はっ!?
マジで?
なんでだよぉ!?
N「……綾野くんは、ちょっと暗いけど、
多分僕と同じで、人に関わるのがちょっと
苦手……っていうかさ。
保健室の事は、僕が勝手に勘違いしただけで
違ったんだよ。……だから悪かったなって」
……いやだからさ。
かずくん、なんでそれで僕を紹介する話に
なるの?
……たまに、かずくんはこういう所がある。
悪気はない。
多分、いや、絶対ない。
昔からある、たまにちょっと天然な……とこ。
まぁ、僕に言われたくはない、かな?
と、とにかく。
その、「綾野くん」は保健室でかずくんに
チューまでしたかも知れない、そいつじゃない
にせよ。
……まだ、真相は分からない。
よね?
僕が考え事してて、しばらく無言だったからか、
付け足すように、かずくんが
N「でも、潤くんは、白か黒か分からないって
言ってたけど……」
……って!?
ほらぁ!
勘の良さそうな松潤が言うんだよ?
まだ、分からないよね?
保健室に来たのは事実なんでしょ?
本人は、いくらでも病人相手に嘘は
つけるんじゃないの?
かずくん、熱でボーッとしてたはずだし。
あー!!!
くそっ!
そいつ、ぶん殴りてぇ!!!
「綾野くん」じゃないにしても
かずくんに関わってる奴には違いないから
会ってやろうじゃねぇの!!
「僕がかずくんの彼氏です♡」
ってね。
……それはダメか。
かずくん的、NGですかね?
なら、ここは先輩風でも吹かせて
「大事な幼なじみを、よろしく!」
的な?
爽やか相葉先輩で、ご対面ってか。
