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僕のまーくん。

第34章 本当に誰なの?



Aside


かずくんの話を聞いていくうちに、
だんだんと胸の中がモヤモヤしていくのを
感じる僕。


だいぶ、顔が険しくなっちゃってたかな?


かずくんが、隣で心配そうに


N「まーくん?変な話しちゃってごめんね?」


って謝ってきた。


……かずくんは、悪くない。
それは、分かってる。

かずくんに、迫ったかもしれない野郎がいる
事に腹が立つ!

しかも、かずくんの席の前の男と
きたもんだ。

はぁっ?

マジ、そいつ何なんだよ!

頭の中で色々考えてたら隣でかずくんが
僕の腕を掴んで

 
N「まーくん?その綾野くんは、違うからね?
 聞いてた?ちゃんと……」


…………。


はい、聞いてましたよ?


A「……うん」


生返事しか返せない僕に、かずくんは
また、話を続けた。


N「……だからね、綾野くんにね、まーくん達と
 仲いいんですか?って聞かれて。
 幼なじみだよ。って一応、一応ね?そこは
 そう言ったのよ。恋人なんて、言えないから     ……」


最後の方は、モゴモゴ言ってるかずくんに
いっそ、言っちゃえば良かったのに!
なんて、黒い感情が心の中で渦巻くのを
感じながら、僕は益々黙ってしまった。




N「まーくん?」



かずくんに、こんな顔をさせたいわけじゃない。
一番、気持ち悪い思いをしてるのは、
他でもないかずくんなんだから。


……。


でも、僕は次のかずくんの言葉に驚いた。




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