
僕のまーくん。
第37章 かずくんがヤバい!?
N side
次の日の朝。
いつも通りに迎えに来てくれるまーくん。
……話そうかまだ迷っていた僕は。
制服のズボンのポケットに入れた昨日のあの
茶色い封筒を出すか出さないかで
モゾモゾしていた。
A「かずくん、おーはよ♡」
ニッコリ笑うまーくんが、朝から眩しい。
N「まーくん、おはよ♡」
A「行こ?」
N「あーうん」
A「…………」
じっと見つめるまーくんに、
N「ん?何?」
っと聞くと、
ふわりとまーくんの大きな手が髪に触れた。
A 「クフフッ……ここ!かずくん超~寝癖~!」
N「えっ!あぁ……うん。直んないのよ」
されるがままに、まーくんの手櫛でサラサラと
撫でてもらう。
A「んっ、よしっ!可愛い♡♡」
ニッコリ笑うまーくんに、僕も
つられて笑って。
ポケットに突っ込んだままの握っていた
封筒を手から離した。
……やっぱり、まだ言わない。
まーくんは、ニコニコしながら
A「昨日は一人で帰しちゃってごめんね?」
と誤ってきた。
N「あっ、一人じゃないよ?大ちゃん先輩
いたのよ」
まーくんには、ラインでも言ってなかったっけ。
先輩が家の側まで、一緒に帰ってくれた事。
A「大ちゃん、いてくれたんだぁ!良かったぁ」
まーくんが言う。
A「……で、本当に大丈夫だった?あいつ……
近くにいたりしなかった?ちなみに、僕は
キョロキョロしながら帰ったけど、
あいつ見かけなかったよ。」
そう言いながら、朝の歩いている道を
キョロキョロするまーくん。
N「……ねぇ、まーくん、あのさ……」
