
僕のまーくん。
第37章 かずくんがヤバい!?
N「今日ね……綾野くんに聞いてみようと
思ってる」
横に並んで歩きながらまーくんに言った。
A「あいつ……何て答えるんだろ?」
N「……分かんない」
A「かずくん、一人で大丈夫?あいつ……
本当によく分からないからさ」
まーくんが心配そうな、不安な表情で
僕を覗き込む。
N「……ん。大丈夫。ちゃんと聞いてみるね」
A「……やっぱり、つけてるのがあいつなら……」
N「うん」
A「何で、何回もつけてるのか、僕らを。
ちゃんと聞かなきゃだよね?
それに……あのメモもだし。あと、一番
気になるのが保健室で、かずくん襲った
かどうかだよ!!」
まーくんが最後、語尾を強めてそう言った。
N「……うん」
まだ2学期始まったばっかなのに。
なんで、こんな変な事に巻き込まれちゃってる
のか分かんない。
今日、綾野くんに聞かなきゃって思えば
思うほど、大好きなまーくんと今一緒にいる
のに、酷く憂鬱になってくる。
A「かずくん、タイミングとか考えなくても
いいよ!ついてきてるのは確かにあいつ
なんだからさ。
ちょっと、きつめに問いただしてみてよ。」
いつも、優しいまーくんは基本、あんまり
人の事をこんな風には言わない。
でも、僕の事になると本当に人が
変わっちゃうくらい熱くなっちゃうね。
……昨日の、あの三回目のポストに入ってた
これは。
綾野くんにちゃんと聞いてから、まーくんには
言おう。
今のまーくんに言ったら、きっとこのままの
勢いで僕のクラスにそのまま乗り込んじゃいそう。
それで、綾野くんにそのままダイレクトに
言ってしまいそうだし。
学校が見えてきた。
まーくんに、
N「また、ラインするね」
って靴箱の所でバイバイした。
A「うん、待ってるから。なんかあったら
すぐに連絡して!」
って。
