テキストサイズ

僕のまーくん。

第37章 かずくんがヤバい!?



しばらく、ぼーっと綾野くんの背中を見ていた。


潤くんが

J「ニノ、お昼どうすんの?」

横から聞いてきた。

N「うーん……」

J「何?先輩と約束してんの?」

N「ううん、してないけど……」

J「じゃあ、一緒食おうぜ」

っと、横でお弁当箱を広げ始めた。

と、ほぼ同時に前に座っていた綾野くんが
ガタンと立ち上がり、何か袋を持って
スタスタと歩いて行ってしまった。


N「あっ……」


声を掛けてみようか、頭で考えていたもんだから
つい、声に出てしまった。

潤くんが、そんな僕に

J「何?あいつ、もしかして誘うつもりだった?」

って聞いてくるから

N「う~ん……どうしよ」

教室から、今見えなくなった綾野くんの後ろ姿を
目で追って次に訴えるかのように潤くんを見た。


J「俺はいいから、行って来いよ?」


潤くんが、そう言うもんだから、
僕も今、このタイミング?って思えた。


N「ん、分かった。ちょっと行って話してみる」


僕がそう言って、追いかけて行こうとすると
潤くんは、すかさず


J「ニノっ!ちゃんと気をつけろよ!」


ってこっちを、指差しながら
言ってくれた。


N 「あぁ、大丈夫!」


潤くんにそう言って僕は、ザワザワしてる
教室を出て綾野くんが出て行った方向に
急いで向かった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ