
僕のまーくん。
第37章 かずくんがヤバい!?
音楽室に二人。
お弁当も食べ終わったけど、僕ら二人。
向かい合って、まだ話す。
……妙な光景かもね。
さっきまで、あんなにこの人に詰めよってたのに。
この人が、まーくんを好きで、しかもそんな
理由で好きになって……
そっから、ストーカーみたいな事してたなんて
知った今。
なんだか、不思議な事にさ。
別に、この人が嫌なやつとかって感情は
全くなくなったんだ。
むしろ、はっきり理由が分かって
スッキリしたかも。
まぁ、僕のほうが逆に……
付き合ってないなんて嘘ついちゃったけど。
目の前にいる綾野くんは、最早まーくんの事を
ただ単に想ってるだけの「乙女」だった。
「……で、どんどん……相葉先輩を……見るたび
気になっていって……でも、隣には行きも帰り
も必ずといっていいほど……あなたがいて……」
そう言ってボソボソと話す綾野くんは、また僕を真っ直ぐ見た。
N「…………」
まぁ、とにかく。
この人は本当にまーくんが好きなんだ。
……どうすっかなぁ。
それは、それでまた……ねぇ。
まーくん、この事知ったらどんな反応見せるかな?
