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綾野くんがそこまで言う決心をしてるなら、
僕も、言うよ？


N「さっき聞いてきたよね？その
　知り合いが相葉先輩かどうかって？そうだよ。
　まーくんが、あんたがずっとつけてんの
　見てたのよ。僕は半信半疑だったけど……
　だから、綾野くんの事は知ってるよ？」

　


「……ですよね」




N「まーくんは、僕らについてきてるストーカー
　だって思ってるから……」



「そうですか……」



N「……あのさ、まーくんに一目惚れしたって……」



「はい」



N「何がきっかけなの？」



「…………」



N「ストーカーするくらいなんだから
　よっぽどでしょ？」



「……さっきからストーカー、ストーカーって
　言わないでくれます？……俺は相葉先輩を
　ただ見たくて……」



じと目でこちらを睨む綾野くん。



N「だから、それがストーカーって言ってんじゃん」


僕も、負けずに真っ直ぐな視線を送る。　



「…………」



N「で、なんで？なんでまーくんなの？」



まさか、こいつが僕のライバルになるなんて
これっぽっちも想像してなかった。

理由が知りたい。



「……入学してしばらくして、購買部で昼ご飯……
　パンをどうしても買えなくて……混雑してる中
　先輩が、はいってあの笑顔で渡してくれて……
　…………忘れられなくなって……また、会える
　かもって、毎日通ううちに、名前覚えて……」




………………。


　　

まーくんとそんな事がねぇ。



そりゃ、まーくん優しいさ。
「僕のまーくん」
だからね。


そんな、何でもないことは、まーくんに
とっては普通だろうから。



……そりゃ、まーくんも覚えてないわ。