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ねぇ……本当にお前なんなんだよ？


大人しそうな見た目からは、想像出来なかった
まーくんへ対する積極的な（？）言動の数々に
僕は、思わず返す言葉を見失ってしまった。


僕があんたに、まーくんの事何でもあれやこれや
教えてって？（そこまでは言ってない）


嫌だよ！


綾野くんを目の前に黙ったまんまいると、
尚も続ける綾野くん。


「二宮くん、先輩と応援団も一緒ですよね？」



はっ？



「俺、それも楽しみなんです……本当に……
　先輩、カッコいい…………」


……………………。



「あー！いつ話しかけよう……でも、本当に
　あの先輩と仲のいい二宮くんに本当の事
　話せてスッキリしました……ありがとう……」


　
やっぱり、ボソボソうつむき加減で話す
目の前の綾野くん。


でも……なんか。


お礼まで言われて、これ一体、


どんな状況よ？


なんかさ、ちょっとはにかむようにニッと笑った顔と今、目合ってるし。


しかも、本当に恋する乙女みたいな顔してる。


僕、これでいいの？


ストーカーは、この人にされてたのは
分かった。
でも、それは僕らではなく「まーくん」へ
対するものだった。


おまけに、僕に話せて良かったって
「ありがとう」……って。
なんだ、それ。




N「……まーくん彼女いるよ？」




僕は、目の前で浮かれてるこいつに
思わず言ってしまった。