テキストサイズ

僕のまーくん。

第38章 綾野くん




やっと会えた、「太陽の神様」。


また、見たいって思っていたあの綺麗な笑顔が
数メートル先にある。



俺の足は自然に、「太陽の神様」を
追いかけていた。



知りたい!



知りたい!



「太陽の神様」の事を。


 
もっともっともっともっと……



名前は?学年は?
部活とかしてる?
どんな声?
どんな話し方?

友達は?
……今一緒に帰ってる、その色白な小さい子?



知りたい!
知りたい!
知りたい!



こんなにも、自分の欲求が大きくなっていた
事に驚きを隠せないまま。


足は、勝手に目の前にいる「太陽の神様」の
後をついて行ってた。



それにしても、やっとみつけた「太陽の神様」は
やっぱり素敵で。


同性なのに、俺……



自分の高鳴る鼓動にウソがつけるはずがなく。



「太陽の神様」を。
好きになったんだって。
この時初めて自覚した。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ