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僕のまーくん。

第38章 綾野くん




ウェッ!?



俺は余りにもビックリしすぎて、
思わず、その二宮くんを見下ろしながら
固まった。



N「あの……?」



何にも答えない俺に二宮くんは、
不信に思ったに違いない。
だって、こんな、こんな急にぃ!!!



「ぁっ……ぁっ……」



……完全に声がどもる……
変な奴確定だ。


仲良くなる……チャンスが……


と思っていたら、
二宮くんがすぅっと近寄ってきた。



えっ?


えっ?



N「ん?大丈夫?……名前もしかして、
 違ってた?」



うわぁ……可愛い!
子犬だ!
このうるうるした目!
下から急に覗き込まれて、見た二宮くんの顔は
女子よりも可愛い顔をしてるのが
はっきり分かった。



綾「ぃやっ……あの、違わない……」



俺はそれだけ言うのが精一杯で。
本当に一杯一杯で……【汗】




N「僕、話した事なかったけど
 二宮。よろしく……ね?」





なんと!!



二宮くんが自己紹介までしてくれた!
それに、笑ってる!
俺に!
俺だけに!!



いつも相葉先輩に向けられてるであろう
その、二宮くんの笑顔の破壊力たるや……



相葉先輩は、こんな人と一緒にいつも
いるんですね……
こんな可愛い人と……




綾「ぁっ……はい、僕こそ、
 よろ…しく…」


と、とりあえず俺も、これだけ
言うのが本当にやっとで。
愛想のないのは、いつも通りだけど……
俺の中では、精一杯の対応だった。




N「うんっ」



二宮くんは、俺を見てまた、ニコッと
笑ってくれた。


こんな人が……

……絶対、相葉先輩の大事な人だったなら。



敵わないな……

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