
僕のまーくん。
第38章 綾野くん
まさかの、まさか。
あの、相葉先輩と幼なじみだと分かった
二宮くんから先輩を紹介してもらえる
展開に何故かなりました!
胸踊るくらい、嬉しすぎる展開に。
俺は、そのあとの授業の内容は珍しく
全然頭に入って来なかった。
さっき、二宮くんと話し終わった後
すぐに松本くんがやってきて、二宮くんと
廊下に出て行って騒いでいたのが
何気に気になって、そっちに視線を
やっていたら、二宮くんに多分気づかれた
のが、ちょっと気になるけれど。
目が合ったから。
でも、でも、二宮くん……
約束してくれた。
あの、相葉先輩を紹介してくれるって!
「幼なじみ」
なんて、俺には存在しないから
その存在が一体お互い、どういうものか
よく分からないけれど。
俺が、見ていたあの二人は超絶仲のいい
雰囲気を醸し出してるから、
二宮くんが、本当に羨ましくて仕方ない
んだけど……
今日、せっかく二宮くんのほうから
こうやって話しかけてくれたんだから、
俺も、もうちょっと頑張って話せたら
いいな、なんて。
……にしても、保健室に行った時の事
二宮くん気になってたみたいだけど。
なんかあったのかな?
ちょっと気になるけど。
俺がカーテンの向こうから寝顔を
覗いてたのが、起きててバレたのかな
とも一瞬思ったけど違うみたいだし……
それに、相葉先輩をつけているのが
バレたのでもなさそうだったし。
とりあえず、良かった。
……でも、二宮くん一体何が言いたかった
んだろうな。
