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僕のまーくん。

第38章 綾野くん



二宮くんが、左手を自分の顔の前で
ブンブンしながら、こう言った。


N「……いや、いいや。じゃ、じゃあさ
 あともう一つ……前にさ保健室に僕行った
 時に……」



保健室?


N「……なんかした?」


はい?


なんかした?って……どう意味ですか?


ってか、二宮くん昨日もそれ聞いてきましたよね?
何がそんなに気になってんだろう。



……あっ、もしかしてあれか?
カーテンの隙間からちょっと覗き見た……
あっ、あれがバレた……? 


うわぁ……それ?
でも、寝てたんですよね?



N「怪我の治療に来たでしょ?自分で治療して
 出て行ったって言ってたけど……あの時、
 もしかして僕のベッドまで来た?」



!?


やっぱりバレてた!?


あぁぁ……どうしよう


……ん?


でも、今「僕のベッド」って言った?
なんかした?……って別に、何にも
したわけでは……ない。


うん、してない。



「行ってませんよ?この前から何なんですか?
 なんかあったんですか?保健室で」



そう、内心ドキドキしながら返した俺に。
ちょっと考えたように、二宮くんが
こう言った。



N「綾野くん……あの時間帯他に誰かいた?」


…………。


いや、誰もいなかったよ……な?


ってか、やっぱりなんか保健室でも
二宮くんなんかあったのかな?


「さぁ……どうでしょう?」



俺は、曖昧な返事を返してしまった。
なんか、俺が疑われてるのも嫌だし。


それより、ここまでバレたんなら……
もう、二宮くんに隠す必要もなんにも
……ないんだよね



ならさ。



言っちゃっていいですか?




「相葉先輩に紹介してもらえますか?
 この前、言ってましたよね」



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