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僕のまーくん。

第38章 綾野くん



二宮くんが、俺にこう話始めた。



N「ねぇ……なんでまーくん、つけてくんの?
 紹介してもらえますか?って……この前と
 今の状況違うし、ねぇ、分かってんの?
 自分が言ってること……」



モグモグと口に頬張りながら、二宮くんが
こっちをジロッと見て言った。



「怒ってますか?」


恐る恐る聞いてみる。
……こんな言い方。
怒ってるに決まってるよな。


すると二宮くんが、こう言った。



N「……だってキモいじゃん。ワケわかんないよ」



……キモい。


か。


そうだよな……確かに全然何の接点のない奴に
付きまとわれたらキモいかもな。


二宮くんが、眉間にシワを寄せまくってるし。



でもやっぱり、ストレートにこの可愛い二宮くん
の口から聞いたら、ちょっとショックだな。


っていうか。


それは



やっぱり、「幼なじみ」としての発言なんですか?



……それとも、ただならぬ雰囲気が二人から漂って
くるのが、少なくとも俺にはそう見えて
しまうのか……


……二人の本当の関係を、


知りたい。




「もう一度聞きますけど、恋人なんですか?」



しつこいと思ったけど又聞いてしまった。
だって、そう見えるんだもん。
誰にも割って入れないような雰囲気が。



N「……ずっとつけてたんでしょ?
 あんたにはどう見えるのよ?」


……だから、俺は、


綾「少なくとも幼なじみには見えません」


そう言い切ったんだ。



……ちょっと二宮くん。
顔、赤くなってませんか?



………………。



N「幼なじみは本当だよ?」


俯きながら、二宮くんが答えた。



「でも、見るからになんかそれ以上の雰囲気ですよ
 ね?」



俺は追及の手を緩めない。
思ってたことを。
この際、聞いてみようと……
後から、後から言葉が出てきて



N「……なんでさっきから、そう思うの?」



二宮くん、本当の相葉先輩との関係。


教えて下さいよ?



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