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僕のまーくん。

第38章 綾野くん




「……ずっと見てたんで、分かります……大体」



もう、こうなったら全て白状して
キモ悪がられようと仕方ない。



N「いつからつけてんの?まーくんの事……」




「一学期の途中から……」



二宮くんが、ちょっと目を見開いた。



N「なんで?なんでまーくんなの?」



……なんで?



「一目惚れだったんです……」



ついに、俺の心にずっと秘めていた
想いを人に話してしまった。


それも、相葉先輩のいつも一番近くに
いる人に……



N「……ひ、一目惚れ?」



二宮くんの箸から、コロンと
ウィンナーが転がり落ちたのが見えた。


すっとんきょうな、二宮くんの声が
音楽室に響いた。



「はい」




「あの、それで二宮くん?」




N「えっ?」



教えて下さい。
二宮くん。

二学期になって、そんな可愛さに
一段と磨きがかかったあなた。

相葉先輩が原因なんじゃないんですか?




「付き合ってるんですよね?二人……」




俺が知りたくないけど、ちゃんと知りたい事。


核心に迫った。


だけど、二宮くんの口からは



N「……ないよ?」



って。



えっ?



「え?違うんですか?」




N「……うん」



ちょっと困った?ようなよく読み取れない顔を
してる二宮くんは相葉先輩との関係を
そう否定した。



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