僕のまーくん。
第8章 夏休みの思い出作り
Nside
暑すぎる夏は苦手。
夏休みが始まって、ものすごく嬉しいけど……
エアコンの冷房がガンガンに効いた部屋で、のんびりダラダラ、ゲームをして過ごすのが最高に幸せ。
だけど……。
まーくんにも会いたい。
夏休みに入る前、母さんにお願いしてやっと買ってもらったスマホ。期末テストの結果をエサに、母さんに頼み込んだ。今時、遅いかな。
中学までは、正直、そんなに欲しいって思わなかったし……
でもさ、まーくんとやっぱり連絡取りたいし❤
まーくんは、夏休みに入ってからも部活が忙しいんだ。
土日は、完全にお休みだけど。
でも、まだ始まったばっかの夏休み。
まーくんとたくさん遊びたいし、一緒にいたい。
この前みたいな、エッチなことも❤
またしたいな❤
なんて、一人。誰もいない部屋でゲームのコントローラー片手に思う。
その時、置いてたスマホが
チャラン🎵
と鳴った。
❗
まーくんっ❤
パッとスマホを操作する。
まーくんからのラインのスタンプ。
可愛いワンコが、
《今何してる?》
って。
僕は、同じワンコの種類のスタンプでまーくんに
《ひま〰》
って送った。
すぐ既読になって。
《かずくん、どっか行こう❤》
ってきた。
暑いのやだけど……
まーくんとお出掛けは……
もちろんしたいっ❤
《行く❤》
ハート付きで。
即効返した。
《どこ行きたい?》
パッとまた、返ってくる。
《まーくんと一緒ならどこでも》
既読になった画面にまたすぐに
《1時にかずくんちに行くね❤》
と、ワンコが、グッとしてるスタンプが入った
《了解👌》
っと!
時計に目をやると12時少し回ってる。
今だパジャマでグダグダ、ゲームをしていた僕は。
ガバッと起き上がり、急いで電源落として。
リビングから、自分の部屋にバタバタしながら戻った。
まーくんと夏休み初めてのデートだぁ🎵
夏休み初めてっていうか、まーくんとこんな関係になってお出掛けするなんてのは、今日が初めてだっ!
ウキウキなテンションになり僕はクローゼットを開けた。