
僕のまーくん。
第38章 綾野くん
そこまで話終わった後、二宮くんに驚く
質問をぶつけられた。
N「……ねぇ……お前、男が好きなの?」
えっ!
いや……あの、その……
男も女も……そもそも付き合うとか以前に、
好きになる人も今まで一度もなかったんだ。
だから、相葉先輩は。
俺にとって「初めて好きになった人」で。
それが、たまたま男性だったわけで……
なんていうか、その……
「男が……って言うか、あの人がいいんです」
俺は理屈じゃわからないような、
感覚を説明するのは難しくて、
ただ相葉先輩だったから……っていう
事を話した。
それから、いつも相葉先輩の隣にいる
二宮くん、あなたの事が……
綾「正直……あなたが羨ましくて仕方ないです」
N「は?」
綾「だから、いつも側にいれるあなたが羨ましくて
……つける度に、あなたになりたい!って
思ってました」
そこまで、俺は二宮くんに想いを
話す事が出来た。
二宮くんは、時計をチラチラ見ながら、
ちょっと焦ったようにこう、言った
N「理由……お前がつけてきてた、理由。
まーくんに言っていいのかよ?」
綾「自分で伝えたいんです……」
二宮くんと目が合った。
また、ゆらゆらとその目が揺れている。
……引かれてます?
こんな俺。
N「……じゃ、自分で話せば?」
「……わかりました。なら、今聞いた事は内緒に
しててもらえますか?先輩には……」
二宮くん、俺が自分で言いたいって事。
理解してくれたんですね?
……それだけでも、俺嬉しいです。
話せて良かった。
「二宮くん、あなたに聞いてもらえてむしろ
良かったです!先輩の事、これから色々教えて
下さい!」
力強く、伝える事が出来たんだ。
図々しいかとは思えども……
