
僕のまーくん。
第39章 オープンな三角関係
N「あのね……綾野くん、やっぱりストーカー
だった。」
J「マジかっ!?認めたのか?あいつ」
潤くんが、手を口元に持ってきて
オーマイガッ!みたいなリアクションしてる。
N「うん。つけてるって……でもね、それ
僕じゃないんだって」
J「はっ?」
ビックリしてる潤くんを、置いたまま
僕は続けた。
N「僕じゃなくてね、まーくんつけてたみたい」
J「はっ?相葉先輩?なんで!?なんで!?はっ?」
全然、理解出来てない潤くん。
ちょっと興奮して声大きくなってきちゃってるし。
N「潤くん、しぃッ」
チョイチョイと、指でちょっと屈んで。の
仕草をすると、潤くんは素直に屈んでくれた。
それから耳元に、片手を当ててひそひそと
周りを警戒しながら話を続けた。
N「綾野くんね、まーくんの事が好きなんだって」
J「はあぁぁッッ!??」
一際、デカイ声で潤くんは叫んだ。
N「ちょっ、しぃッしぃッ!」
僕は慌てて、潤くんの口を手のひらで
押さえた。
僕の押さえつけてる手に、潤くんも抵抗して
モガモガ言いながら外そうとしている潤くんに、
もう一度、
N「潤くん、お願い!静かにして!」
って必死に頼んだ。
……やっぱり、こんな話。
場所が、悪かったかな。
女子がとくに、こっちをチラチラ見ながら
なんか言ってるのが、目に入って気になった。
……まぁ、潤くんに関しては普段から
チラチラ女子が見ているのは知ってるけどさ。
J「ふぅん……んがぁ、んがぁ…!」
僕も、潤くんを瞬時に黙らせようと
口を塞ぐ手に力が入ったまんまで、
N「あっ、ごめん!ごめんね。潤くん」
パッと手を離してあげて、また、しぃッと
ポーズをして合図した。
ちょっと顔が赤くなった潤くんと
がっつり数秒、無言で、目が合ったままだった。
