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僕のまーくん。

第39章 オープンな三角関係



J「えっ?!あいつ、何?マジで?はっ??」


言葉にならない、潤くん。


……はい、お気持ちは察します。


僕も何十分くらいか前は、そうでしたから。


……ってか、今も。
本当にそうなの?
って信じがたい……けど。


綾野くんの、あのまーくんに対する
恋する乙女のような、眼差しは……
間違いない真実だという事は、さっき
思い知らされたんだ。



J「嘘だろ……」


信じられないって顔したまんま、僕から
目を逸らさない潤くん。

その、大きな綺麗な目に圧倒される。


N「嘘じゃないよ。本気なんだって。」


J「マジ……か。」


段々と近付いてくる箒を手に持ったままの
クラスメートが、ちょっと迷惑そうな顔を
して、僕ら二人を見てるのが見えて


N「潤くん、廊下行こっ」


と、ちょっと放心してる潤くんの
右腕をグイグイ引っ張って行って廊下に出た。


廊下も、ワイワイ人がいたけど
賑やかな声に紛れて、潤くんにまた
話を振った。


N「まさか信じられないよね?まーくんの事
 そんな風に想ってたなんてさ……」


J「……いや、まぁ、うん……顎外れそうに
 なったわ。マジかぁ……ってか、ニノ~ぉ
 お前、大丈夫か?ん?」


潤くんが、急に正面に立って僕の頭を
ガシガシと撫でた。


N「あぁ~もうっ!潤くん止めて!メチャクチャ
 なるでしょう!」


潤くんの愛情表現だって分かってる。
止めてって言いながら、潤くんが
精一杯、僕を心配してくれてるのが
伝わってくるから、本当は嬉しかった。


ハハハッて、笑いながらまた、潤くんと
目が合った。


J「……本当にマジなのかよ?」


N「……うん。紹介してって」


J 「はっ?ふざけんな!」


N「……いや、うーん、なんて言うかさ、あの人、
 多分いい人だよ。」




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