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僕のまーくん。

第39章 オープンな三角関係



放課後。


今日も応援団の練習に集まる生徒達。
潤くんは、一年のリーダーだから団長さんと
何やら話をしていた。


まーくん達も、あっち側から歩いてきたのが
見えた。
まーくんが僕に気付いて、小走りでやってきた。


あ~やっぱり、まーくんの姿を見ると
安心する。
その変わらない笑顔に癒されるんだ。


A「暑いねぇ~」


S「あ~ぱっきん、暑っちぃ!お~ニノっ
 相変わらず白いなぁ~アハハ」


櫻井先輩がペラペラ喋りながら、その目は
チラッと潤くんに一瞬向いたのを見逃さなかった。


A「翔ちゃん、あんまかずくんじろじろ
 見ないでくれます?」


まーくんが、櫻井先輩をわざと睨んでいる。


S「お前~そんなじろじろは見てねぇだろがよぉ」


櫻井先輩は、またムゥっとした顔をまーくんに
して見せていた。


N「先輩は、違うとこ見てましたもんねぇ♡」

わざと、潤くんのいる方向を目でチラチラと
見ながら先輩に合図した。

途端に、先輩は顔を赤くしながら


S「うるせぇ~ニノっ!このやろっ!」


脇腹をこちょこちょ擽ってくる先輩に


N「アハハハハハッ……止めてっ!!」


身体を反転して、逃げようとした。
その時に、ドンッと誰かにぶつかって


N「あっ、ごめん!」


パッと顔を上げると、真顔の潤くんに
見下ろされていた。


S「おっ、おぉ……」


先輩が僕の身体からやっと手を離してくれて。
自由になった僕は、先輩から離れた。


あっ……


潤くんと先輩は数秒目が合ったまんま、
いや、正確には潤くんがちょっと
睨んでませんでした……か?


櫻井先輩が何か言う前に


J「ニノ、一年はこっち!」


って冷たい声で言ってプイッと
向こう側にスタスタ歩いて行ってしまった。

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