僕のまーくん。
第40章 甘えたい
N side
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A「本当にビックリしたよ」
N「うん、ごめんね。まーくんに廊下で
会った時、本当は綾野くんに聞いた
直後だったんだ……」
A「そっか。だから、かずくんのあの時の
反応、ね?」
N「えっ?」
A「僕があいつに聞けたか?って
聞いた時さ、変な間があったじゃん。
言えなかったんでしょ?」
N 「……うん。ごめんなさい」
A「いや、かなり衝撃だったからさ。でも、本当に
僕なんかのどこを好きになったんだろ?」
綾野くんと、あれから別れてからの帰り道。
まーくんと、二人きりになってようやく
落ち着いて話せる。
どこが……ってさ。
綾野くんはどうか分かんないけど、
僕が答えるなら、
まーくんの頭の先から足の
爪先までぜ~~んぶ!!
髪の毛一本、一本……なんなら
細胞レベルで……
まーくんの全てが、大大大好きだよ♡♡
ってさ。
N「綾野くん、まーくんに初めて会ったのね
購買部だったんだってさ。覚えてる?
全然買えなくて困ってた時に
パンを「はい」って、まーくんが綾野くんに
渡してくれたんだって。一目惚れだった
って言ってたよ?」
A「ぅえぇっ?いつ?」
N「一学期の途中だって!やっぱり、まーくん
覚えてないんだねぇ」
A「えぇっ?分からないよぉ。僕そんなこと
したぁ?」
……ほらね。
やっぱり、無意識だよ。
A「でも、そんだけで?」
まーくんが、不思議そうな顔をして聞く。
N「そんだけ、綾野くんにとってはまーくんが
魅力的に見えたってことよ?」
うーんってなんだか、納得いかない様子の
まーくんが僕にも、とても魅力的なんだから。
無自覚なイケメン天使だわ。
あなた、やっぱり……