
僕のまーくん。
第41章 綾野くんpart2
そ、そんなポジション頂いちゃって……
いいんですかぁ!?
……まだ、信じられないんだけど。
借りた二宮くんのハンカチが
今、ここにあるから……
夢でもなんでもないし。
さっきの出来事なんだから。
思わず、二宮くんのハンカチを
手にとって……
また、顔に近付けてみる。
俺の大量の涙で、湿ってしまった
グリーンの二宮くんのハンカチ……
あぁ……
やっぱりいい匂い。
赤ちゃんみたいな……
優しい優しい甘い……匂い。
二宮くん本人も、本当に優しい人
だってよく分かったから。
……そんな、おふたりと。
「友達」
に、なれたんですか?
初めての俺の……友達が。
……あんな、あんな素敵な
カップルのおふたりで。
本当に……幸せです。
……明日から、学校行くの
本当に楽しみになりました。
……あっ、明日は休みか。
月曜日ですね……
このハンカチも。
月曜日に教室で、二宮くんに返しましょう。
ちゃんと、洗ってアイロンかけて……
「ありがとうございました」
って……
「友達」。
か……
あぁ……
それは、それで緊張します……
月曜日が、待ち遠しいです。
