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僕のまーくん。

第41章 綾野くんpart2



地面にしゃがんだまま
泣きじゃくる……俺。

周りから見たら、こんななりした
デッカイ男子高校生が一体どうした?
って状況。


かなり、イタイ奴……ですよね?


でも、止まらない涙に……
俺はどうしようもなくて……


そしたら、目の前の二宮くんが




N「はい、これ。使ってないやつだから」



って……
ハンカチをスッと出してくれたんです。
あぁ……
もう……本当に……




「あ……ありがと…」



借りたハンカチで遠慮なく顔を拭った。


その時、ふわぁっと優しい甘いような
いい香りが鼻を通り抜けた。


……二宮くんの香り?


「いい匂い……二宮くんの匂いですね……
 赤ちゃんみたいな……いい匂い……」



二宮くんそのものの匂いなんだろう…
本当に……いい香りだった。


そのいい匂いに俺も、すっかり安心して
こんな状況でも安らいだんだ。


でも、次の瞬間の
まさかの……
まさかの……
本物の太陽の神様からのこんな俺への……



プレゼントか何かだったんですか?
……夜で暗かったけど。



だって…



こんなこと…



されるなんて…
 




A「立てる?」





目の前に相葉先輩が俺に、その大きな手をスッと
差し出してくれていた。
しかも、本当に優しい、あの、あの…
いつも遠くからしか
見る事しか出来なかった、あの笑顔で
俺を見てる。



「えっ……ちょっ……」

 

クスッと笑う相葉先輩を見上げながら
俺は……
震える手を相葉先輩に差し出した。


「ありがとうございます……」


ふわぁあぁッ……


あ、相葉……先輩……の……手……


手ぇぇッ!!!!


その、温かい手に包まれながら
引っ張ってもらって、もう
ドキドキ心臓も早鐘のように
なってて……
訳わからん状態だったけど……



そんな俺に、相葉先輩は
悶絶死するかと思った、あの一言を
くれたんだ。
 



A「もうストーカーは止めてね?クフフッ
 友達。になったんでしょ?僕ら。」


って。





うわぁ!あぁ……あぁ……!!!



ベッドの上で、何度も右左ゴロゴロ
転がって相葉先輩のあの言葉を
何度も何度も繰り返し思いだしながら
……萌えている今の俺。



はわわわわ……


「友達」

なんて強烈なパワーワードなんだ……


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