
僕のまーくん。
第42章 綾野くんpart3学校編
N「水族館……あぁ」
二宮くんがポツリ横で呟いた。
……我々二人の意見は容赦なく却下され。
多数決で、水族館コースに決まった
このグループ。
J「じゃあ、水族館って事で意義なし?
二人もどう?」
松本くんが二宮くんと俺を交互に指差し
してる。
N「だって……もうねぇ、いいよ」
しぶしぶと言った感じで、ちょっと唇を
尖らせてる二宮くんの横顔が、
幼い子どもみたいで可愛いかった。
……どんだけ、あなたキュートなんですかっ!
J「ニノ、そんな可愛い顔したって変わんねぇぞ」
松本くんが二宮くんに向かってニヤニヤしながら
言ってるのが見えた。
あーやっぱり、松本くんも二宮くんの事
そんな可愛い顔って思ってるんですね。
いっつも、一緒にいるみたいですけど……
中学も一緒だったのかな?
あんまり、クラスメートとは話さない
二宮くんが唯一、心を許して一緒にいる
感じ……するもんなぁ
相葉先輩を好きになってから、二宮くんの事も
気になってた俺は、よく二宮くんの事も
クラスでは、目で追ってたから
よく分かる。
……俺もそんな関係になれたらなぁ
「友達」
って……どうやってあんな風になれるんだろ……
羨ましいなぁ
J「おーい、綾野ぉ、戻ってこ~い」
!?
えっ、えっ!?
「あっ、は、はいっ?ごめん……なさい」
思わず、椅子をガタンと後ろに引いて
立ち上がってしまおうとしている
俺を見て
フハハハハッ!
……松本くんが笑ってる。
他のみんなも、なんかクスクス笑ってるし……
あぁ……
自分の中で俺は、良くトリップしている
状態の時がある。
……今まさにそれ。
慌てた俺は、訳分からん行動をしようとしていて。
笑われてる状況に、焦りが……あぁ……
J「すんげぇ、魂どっか行っちゃってます。
みたいな感じだったぞ!うける!
……綾野も、水族館でいいだろ?」
あっ、はい、はい。
俺は、皆さんの決めた所なら……もう。
「あ、はい。それで……」
そう一言、小さい声で俯いて返事した。
すると、二宮くんが隣から耳を疑うような
言葉を言ってくれたんです。
N「潤くん!笑いすぎぃ!僕の友達なんだから
そんな風に弄らないでぇ!」
って……
ほわぁ~ぁ…友達……
