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僕のまーくん。

第42章 綾野くんpart3学校編



二宮くんのさらりと言った一言が
頭の中で何度も何度も繰り返される。

「友達なんだから」って……

はっきり言ってくれましたよね?

うぅわぁぁ……嬉し過ぎる。
顔、赤くないですか?
今、俺。
とんでもなく、舞い上がってます……


J「いや、綾野の反応が……フハハハ」


松本くんが笑ってる。
俺、そんなに可笑しかったですか?
でも、でも……
おかげで、二宮くんから最高の言葉を
頂きましたから。
笑われても、全然ノープロブレム。
そのあと、更に



N「綾野くん、潤くんがごめんね?
 コース、一緒に回ろうね?」



って言ってくれた二宮くん。
……朝からもう、本当に。
夢見てるみたい。


……生きてて良かったぁ


今までの暗い学校生活なんか、全て
忘れてしまいそうなくらい、
俺の中で、二宮くんに言ってもらった言葉は
忘れられない言葉になったかも。



本当に、優しい人だな。
二宮くん。


相葉先輩のいつも一緒にいる二宮くんが
今、俺の隣にいて会話してる事さえ
この前までの俺からしてみれば
「奇跡」
のようなもんだから。



頭の中でそんな事を考えていたら、
左斜めに座ってる丸山くんが急に


「オレも仲間に混ぜてぇやぁ」


とニヤニヤしていたのが見えた。
この人とも、全然話した事なかったけど……
ちょっと……
馴れ馴れしい、この人懐っこい感じ。
俺の中では、まだ人見知りフィールドが
張り巡っていて。
打ち解けるまで、ちょっと時間……
かかりそう。



なんて、思っていたら俺をそのままスルー
する勢いで



「ねッ?二宮くん!」



って。

前のめりに身を乗り出して俺の隣にいる
二宮くんに話しかけていた。


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