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僕のまーくん。

第42章 綾野くんpart3学校編



M「うぜぇわ。お前!」


「クスクス」


…………。


松本くんが即座に反応して、丸山くんに
蹴りを入れる振りをした。

石川さんもクスクス笑ってるし。

二宮くんは……

呆気にとられた様子で口がポカーンって
空いてた。






その様子をチラッと横から、
盗み見た。




……なんか。


前途多難。


な、予感しかないですかね?






俺的には、本当に朝からビックリで
今もまだ、緊張してるんですけど……
すごい嬉しかったし、それに……


この騒がしい、丸山くんが二宮くんに
何故かちょっかい出す感じが、
ちょっと……
なんか……



……二宮くんには、相葉先輩という素敵な、
超~、素敵な彼氏さんがいらっしゃるんですから
近寄って欲しくない!
なんて、勝手に思ってる俺。


……余計な事かと思うんですが。
本当に、俺みたいな奴が…
すみません。


でも、でも、なんだか二宮くんをこの人の
この感じから守ってあげたいって…

本当に勝手に。


相葉先輩以外、近付けたくない気持ちが
勝手に芽生えてしまって。


変な使命感のようなものを……
一人、本当に勝手に感じてしまいまして。


丸山くんを前髪の下から見えないように、
ちょっと睨み付けるように、俺自身も
無意識なうちに牽制していた。






ふと、松本くんと目が合った。




J「綾野、よろしくな?」




「ニカッ」と笑う
女子が全員メロメロに
なりそうなその濃い笑顔に、
俺も戸惑いながら



「あっ、うん」



と返事をした。



……気持ち、読まれてはないですよね?



っていうか、松本くんは俺が太陽の神様
をつけてたって事とか知ってるんですかね?
告白したことも……
二宮くんを目の前にして…


二宮くん……
話したかな?


分からないけど、俺をもう一度見る視線が
さっきより柔らかいものだったから、なんだか
俺もちょっとホッとして。


見た目とは、全然違う人なのかもな…
なんて思って。
二宮くんのお友達なら確かにいい人
なのかもなぁって、納得したりして。


三日間ある、体験実習も俺にとっても
もしかしたら、何か有意義なものになるかも
知れないって思ったら、このグループで
良かったのかもって考えた。


緊張してるのは変わらないんですけどね…






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