
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
N side
まーくんちにお泊まりした金曜日。
甘い甘~い
夜を過ごした僕ら。
次の日も休みだったから、まーくんが昼から
部活に行くまで二人でまーくんちでまったり
と過ごした。
あ~、色々あったけどたっ~ぷり
まーくん充電出来た!
なんだか、あんまり気にした事ないけど
月曜日の朝。
鏡を見た僕のお肌がいつにもまして、
ツヤツヤして見えたのは気のせいかな?
フフフッ
まーくん充電しすぎて、ハートも身体も
満たされて♡♡
だるい月曜日も早く、まーくんに会いたくて…
A「かずく~ん、おはよぉ~」
N「は~い、今行く~」
いつもの、朝がきて。
まーくんの変わらない太陽みたいな笑顔を
見て。
僕は、今日も変わらない日常を送るんだ。
…あんな、訳分からない紙切れや保健室での
気持ち悪い出来事なんか、忘れちゃうくらいに。
いつものように……
まーくんと一緒に登校して。
ただ一つ。
綾野くんがストーカーするのを
辞めたっていう事は事実で。
あの人が本当は乙女ちゃんで
いい人だったっていうのはこの前で、
よく分かったからさ。
気になってたストーカーが
綾野くんで良かったと思う。
……まーくんを好きだったのは意外中も意外だった
んだけどさ。
なんだか、僕らと仲良くなりたいって
綾野くんが言ってたから「友達」に
なったわけで。
フフフッ
今日会ったら、どんな顔するんだろう。
……泣いちゃってたからなぁ。
僕がまーくんは、僕のもの……なんて
勢いで言っちゃったからさ。
我慢出来なくて。
ごめんね。
綾野くん……まーくんだけは、
どんな事があっても誰にも譲れないし
渡せないの。
あの時、ちゃんと綾野くんに伝えた事は
僕は後悔はしてないから。
むしろ、あの時言って良かったかもなって
思ってるよ?
「友達」なら、綾野くん、まーくんとも普通に
話せるもんね。
……もちろん、僕は嫉妬なんかしないよ?
僕もまーくんも認めた「友達」の綾野くん。
なんだからさ。
歩きながら、まーくんも鼻歌なんか隣で
歌ってる。
N「今日から応援団の朝練……ついてけるかなぁ」
僕がぼやくと、まーくんはちょっと上から
A「僕がいるから大丈夫だよ♡」
なんて、ニッコリ笑顔で即答してくれる
まーくん。
……本当に優しい。
