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僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?



それから、イケメン。


あんまり見つめられると、金曜日のお泊まりの
アレコレを思い出しちゃって……

朝からドキドキしてくるからヤバい。


N「まーくん、急ごっ」


本当は、手を繋いで引っ張りたい所だけど
誰が見てるか分からないから、それは
止めて……
まーくんの袖をグイッと引っ張った。


A「競争する?くふふっ」


急に僕をグンッと抜いてダッシュするまーくん。

ちょっと振り返った所で、ニカッと
笑って

A「かずくん!早く早く~」

って言ってるまーくんが、僕より
子どもみたいで可愛いなって思った。


……昔からそういう所あるよね。
変わらないまーくん。

N「待って!」

追いかける僕。

ただ、変わったのは僕らの関係性で……


……今は、本当に幸せなんだな。


僕。


感傷に浸ろうとしていたら、すぐに
まーくんがまた、「早く早く!」
って、向こうから呼んでいた。




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N「ふわぁぁ、疲れたぁ」


前を歩く潤くんの肩に、のしっと身体を
預けるように両腕を乗せた。


応援団の朝練終了。



廊下……なう。



本当に僕の体力じゃ、こんなん毎日は……
うわぁん。
ついてけないかもぉ……


潤くんの肩に手を回したまんまズルズルと
引きずられるように歩いていたら


「ホラよっと」


って急に潤くんが僕のお尻に手を回して、
その瞬間僕の身体はふわぁっと浮いた。


N「あん、潤くん!ちょっ……だぁッ!」



J「ニノ、超、軽りぃなぁ~ハハハッ」


軽々、潤くんの背中に背負われた。
は、恥ずかしいじゃん!


N「潤くんバカ!降ろしてぇ」


J「いいから!いいから!行くぞぉ」


潤くんは、人がたくさんいる廊下を
僕をおぶってズンズン進んでいく。
……体力ありすぎ。
お兄さん。

……僕は、なさすぎですね。
はぁ。

みんな何事かと思って振り返ってる
んだろうな。

もう、潤くんのされるがままになって
本当に教室の近くまで、そのまま
背負ってもらった。


J「早かったろ?俺、すげくない?
 誉めて♡誉めて♡」

ニコニコしながら、僕に頭を向けてる。


N「めちゃくちゃ恥ずかしかったじゃん!」

そう言いながら教室に入ろうとした。

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