
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
A side
「お疲れ様ぁ~!じゃあなぁ」
部活の仲間と別れながら、挨拶をかわして。
疲れた身体を引きずりながら歩いていく。
あぁまた、こんな遅くなっちゃったな。
応援団の練習後のバスケの練習は、限られた時間しか出来ないし仕方ない。
試合もあるし……
部活も両立させなきゃね。
かずくん、ちゃんと帰りついたかな……
まぁ、かずくん帰る時はまだ明るいからな。
それに、大ちゃんいたし。
大丈夫か。
……ラインきてないかな?
校門を出ようとした所で、スマホを開く。
メッセージの件数には、何にも表示はない。
疲れて寝ちゃったかな?
かずくん。
クフフッ
頑張ってるもんね。
なんだかんだ言ってさ、やろうと決めたら根性ある
かずくん。
昔から器用に何でもこなすし、出来る子なんだから
勿体ないんだよなぁ
足だってめちゃくちゃ早いのにさ。
なんて、かずくんを思いながら家に向かって
歩いていた。
その時、
「相葉先輩……」
!?
後ろから急に。
か細い声で呼び止められた。
聞き覚えのある、会いたくなかった人物の声。
