
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
途中、大ちゃん先輩とは別れた。
先輩は、そっから違う道だから。
O「お疲れぇ~。んじゃ、気ぃつけて帰れやぁ」
N「は~い、大ちゃん先輩バイバイ~」
後ろ向きにふにゃふにゃと先輩は手を振りながら
去って行った。
家に帰りついて、シャワーに行った。
だって、もう汗かきすぎて、ベッタベタ。
気持ち悪いもん。
早く洗い流したかった。
さっぱりした、身体。
タオルで髪を拭きながら
リビングのソファーに落ち着いた。
N「あ~疲れたぁ」
母さんが台所でご飯の準備をしていた。
カレーのいい匂いが立ち込めてて。
珍しくお腹が鳴った。
「お腹すいたでしょう?お疲れ様、どう?
応援団の練習頑張ってんじゃない。まーくん
ママに聞いたわよ。んふふ」
向こう側から話かけてきた母さんに、
N「完璧に決まってんでしょ?」
なんて、ちょっと盛りながら言ってみる。
「かずがまさか、応援団なんてするって
夢にも思わなかったから、母さんまだ
ビックリしてんのよ?やっぱりまーくん
一緒だったから?んふふ、同じ高校行って
相変わらず、一緒に登下校してって…もう
まーくんも彼女作る暇なさそうねって、
まーくんママと話してたのよ」
…………。
うっさい。
まーくんの恋人は僕だし。
僕の考えてる事なんかお構いなしに母さんは
まだ喋っていた。
「でも、この前ね。まーくんちに女の子訪ねて
来たらしいわよ。んふふ、あの子小さい頃
から、イケメンだったからその気になれば
彼女の一人や、二人すぐに出来るはずなの
にねぇ?」
はっ!?
なにそれ?
今なんつった?
女の子って……
はっ?
なんだよ。
