
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
まーくんは、確かにさっき廊下で会って
話した時、「僕を信じて」って言ってた。
あの目で見つめられながら。
まーくんの嘘のない目で……
僕に一生懸命説明してくれようとしていた
まーくん。
ちゃんと言ってくれたまーくんを僕は…
さっきまで、イライラムカムカの方が
大きくて……
話を聞かなかったのは僕だ。
まーくん、会いたい。
会ってちゃんと謝りたい。
校庭を進みながら近くまで来た時に
気付いた。
あれ……?
櫻井先輩と、大ちゃん先輩二人の姿は見える。
でも……
まーくんはそこには居なかった。
なんで?
僕は先輩達の方に、小走りで向かった。
N「ねぇ先輩、……まーくんは?」
二人同時にこっちを見た。
櫻井先輩は僕を見ながら、ちょっと後ろにいた
潤くんに目をやって、ニコニコ手を振っている。
大ちゃん先輩は、僕に「おぉ」って言いながら
ヒラヒラ手を振ってくれながらこう言った。
O「相葉ちゃんなら、五時限目の途中で抜けて
帰ってったぞぉ」
って……ウソぉ!?
N「まーくん、そんなに具合悪かったの!?」
O「んぁっ?あぁ、まぁなぁ。ニノ話してないの
か?」
N「……うん、あ……はい…」
……まーくん。
J「ニノぉ、先輩の事心配なのは分かるけどよ
練習は抜けんなよぉ!」
僕の気持ちを読まれたかのように、潤くんに
釘を刺されてしまって……
この練習は、とにかくちゃんとしてからだ
って思いながら。
頭の中は、まーくんで一杯一杯だった。
